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「ヤナの森の生活」(ヤナ著/ケイコ・フォレスト訳)


ハワイ島の大地の力

 学生時代はバックパッカーで東南アジアやアフリカに赴いてばかりいた私にとって「ハワイ」という場所は

芸能人が正月休みを過ごしたりするちょっと スノッブな場所。そんなイメージをずっと持っていました。

だから実はまだハワイの地にはまだ降り立ったことがないのですが。ハワイアンの言葉やハワイの美しくて力強い自然などを知るにつれてハワイの印象はどんどん変わり、いつしかとても好きな場所になりました。

そんな中で出会ったのがこの本、ハワイのある森で暮らすヤナという女性が綴った「ヤナの森の生活」です。

自分のこころの声にいつも誠実に向き合って人生を歩んできたヤナ。

その、とても自然で前向きな明るいエネルギーを感じる暮らしと言葉にはいつも、ポジティブな力をもらいます。ありのままで生きることを怖がらずに、魂の声に耳を澄ませて。

そんなヤナからのシンプルで力強いメッセージを紹介していきたいな、と思います。

ヤナの森の生活

 

「私が見つけた心地よさは、

『シンプルであること』

『自然と調和した暮らしであること』

『愛と美しさで満ちたものであること』」(ヤナ「ヤナの森の生活」p8)

 

 

自分自身が何を心地よいと感じるのか。

そのことを知っているのってとても大切だと思います。

身体はうそをつかないから。身体が感じる心地よさや喜びは、大切にしていたい、そう思います。

自然と調和した暮らし、愛と美しさで満ちたものであることは、同じことなのかもしれないな、とも思います。

自然は全体としてとても調和してて美しいものだから、自然と調和をすることで私たちはより美しく調和したものになっていけるような、そんな気がします。

いまの私たちの社会の息苦しさは、そんな自然や土から離れてしまったことにある。そうも思えるのです。

花も樹も、草も。空の青も。自然の中にあるものはみなシンプルでとても美しい。

私たちだって自然の一部なのだから。もっともっとシンプルに、美しく生きられるはずなのです。

 

 

 

つながりに生きる

 

「縁があってかかわる人々はみな、家族のように接しています。

『いま』というこの瞬間、この大地の上で生きているということを大切にしているからです。出会う人は、その瞬間を分かち合う大切な存在です。人生には必要のないものはないと信じています。

お互いに学び合う、渡し合うものがあって、いま、ここに存在していることを知っています。一人一人が大切な存在です」(ヤナ「ヤナの森の生活」P28)

 

 

ご縁って、本当に不思議だなと思います。

何か一つタイミングがずれていたら決して出会うことができない人や場所や、もの。

こんなに世界は広くて、たくさんの人が生きていて。その中で出会えたということは、やっぱり何か意味があるのだと思わずにはいられません。

 

なんて、そういいながらもちろん、相性だってあるし。

喧嘩をしてしまったり、言葉がうまく届けられずにいつしか間遠になってしまったり。いろいろなことがあるけれど。

でも、いつも近くにいるだけが大切なことではなくて。出会って、いつしか離れてしまってもやっぱり出会ったというそのことに意味があって。

出会ったことで、渡し合った何か、があるのだと思うのです。

その時にはわからなくても。

時を経て、ああ、あの出会いはこういうことだったんだなぁとふと思うこともあって。

そんな風に出会いの意味に気づくとき、目の前にその人はいなくても、本当の意味でようやくその人に『出会った』のだ、と思います。

 

よくよく考えたら、自分が今ここにあるのは、数えきれないぐらいたくさんのいのちの繋がりがあったからで。自分が出会ったその人の向こう側にもまた、数えきれないぐらいたくさんのいのちの繋がりがある。

どんな形にせよ縁があって出会うというとは、やっぱりなにか大きな力がはたらいているのだと思います。

 

人だけじゃない。動物たちや、植物たちや、その日に見る風景さえも、きっと。

そんないのちの環の中にあって、その瞬間を分かち合うために出会っているのかも。

毎日、毎日、私たちのいのちは、たくさんのほかのいのちに見守られてあるのだと、この言葉に出会ったときに感じました。

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愛するということ

「私たちが自分自身のことを愛することができたら、すべての人を愛することができると思います。多くの人々が自分自身を愛することを忘れてしまっているように思います。なぜそうなってしまったのでしょう。

人々が魂の声に耳を傾けて、魂の望むことを行動することは、自分自身を愛することの基本なのだと思います。

自分自身の深みにある思いを大切にしていくことから、その人らしさが生まれてきます」

(ヤナ「ヤナの森の生活」p44)

 

 

わたしたちがいま、一番大切にできていないのは実は自分自身かもしれません。

自分のこころの声にどれだけ耳を澄ませていますか?

「こうなりたいけど、いろいろ考えると無理かもしれない」「こうしたいけど自分には無理」。

そんな風に自分の想いや感情を抑え込んでいることが、私にはありました。

でも、自分の1番近くにいるのはいつだって自分自身、なのだから。

自分が自分を信じてあげられなかったら、力なんて湧くはずがない。

だから、誰が信じてくれなかったとしても、やっぱり自分は自分のことを信じていたい、そう思います。

 

 

中学1年の入学式の日。担任の先生がこう言いました。

「学校は、自分が自分を自分で自分にするところ」。自分が何を求め、どうありたいのかを探しなさい、と。

自分自身の声を聴いて魂の望むことを行動することは、ジャッジをせずにただ受け入れるということなのかも。

愛するということも、ジャッジをせずに、ありのままを受け入れ共にあること。

まず、自分自身から愛を。

自分が変わった時、きっと目の前に現れる世界も変わる。そんな気がします。

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一枚の布のように

「人生とは、私たちの想いが最初にあって、それが目に見える形として表れることではじめて体験することができます。本来は、すべての人間に、創造を実現する力が与えられています。私たち一人一人がマジカルな存在なのです。そのために生まれてきたのです。いま、ここに、こうしていきていられるということは、いつも、必要なものはすべて与えられているということです。

心配するのをやめて、どんな世界に暮らしたいのかを、想像してください。

イメージしたものを創造してください。

私たちは、響きあい、みなで一つにつながって、いま、この星に存在しています。一人一人の選択とそれぞれの創造するものは違っても、ともに、この星のいまを織りなしているのです。私が旅の途中で一目ぼれしたグアテマラの色とりどりの糸で織られた美しい布のようなものです。個性の違う糸が織りなすモチーフは、この星の美しい物語を表しています」。(ヤナ「ヤナの森の生活」P46)

 

 

布は縦糸と横糸が精緻に編みこまれて美しい1枚の布になる。横糸も縦糸も網目の一つとしてきちんと独立

していて、お互いを支えあっている。私たちがみなでこの星のいまを織りあげているように、多分私たちの人生もたくさんの人たちとのかかわりによって織り上げられる1枚の布のようなもの、なのだと思います。

ネイティブ・アメリカンの一部族であるラコタ族の人々は生まれた時にみな必ず「スターキルト」という1枚の布を贈られるのだとか。その布は周囲の人たちの愛情そのもので、みながその布にかかわって新しいいのちの誕生を祝い、布で身体を、愛情でそのいのちをくるんで仲間として迎え入れる。その布は生涯を通じてその人と共にあり、亡くなる時もその布に包まれて大地に還っていく。

スターキルトのように、私たちの人生もたくさんの人のいろいろな想いに織り上げられて、いまあるのだと思います。ということはきっと、私自身の「想い」も誰かの人生の一部を織りなしていて。だとしたらできるだけポジティブで明るい想いを届けたい、そう思います。

イメージしたものを創造していくことをもっと信じることができたら。

私たちはもっと、自分自身と、自分にかかわるすべてのいのちを愛情でくるんで美しいものにしていくことができる。

その力がある、ということを信じることから、あたらしい物語が始まると思うのです。

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「人種や国籍にかかわらず、私たちは『いま』というこの時代に、同じ母なる大地の上にくらしています。

私たちのだれもが、あらゆる生き方を創造することができます。

愛のある生き方、バランスよく平和に歩く道を、共に選択していきましょう。

私たちが、私たちらしく生きることが、すべてのものたちがありのままでいきることのちからになりますように」。(ヤナ「ヤナの森の生活」p191『終わりに』から)

 

ネイティブアメリカンの人々が大切にしている言葉で「ミタクエオヤシン」という言葉があります。

「私につながるすべてのいのちに」という意味で、人だけではなくて、土も樹も、川も海も、石も、月も、動物たちもすべてひとつながりに繋がっていて生かされている、ということを表した言葉です。

そう、私たちはみな、一つながりで生きていかされていまここにある。

そういう感覚をもう一度私たちは、私たち自身の中に取り戻す必要があると思うのです。

すべてのいのちがありのままで生きることのできる世界を、いまを生きる私たちが織り上げていくことができますよに。

 

 

 


水野 佳

ヨガとくらしのサロン LINGKARANG(リンカラン)主催 水野 佳 自然や季節を感じる暮らしを提案。親子で自然にふれる「森の親子ピクニック」や、味噌や醤油の仕込みWS、お寺でのヨガクラスなどをのんびり開催中。わんぱく2歳児の母。