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日本古来の育児について


日本古来の育児について

私たちが忘れかけている動物としての本能

分娩から考える

現代人の多くはお産といえば、病院で陣痛が来たら入院して行うものという認識があると思います。もちろん、リスクのあるお産では帝王切開という選択肢もありそれはそれでとても素晴らしいお産であると感じています。普通分娩を例に挙げると、陣痛が来て子宮が収縮し赤ちゃんを生み出す。私たちは日々の生活の中で人間という動物であることを忘れがちですが、お産を通して動物としての素晴らしい能力が備わっていること感じさせられます。

 

伝統的な育児とは 

昭和初期のころまでは育児が地域で行われていたとされています。母親が働く間、近所のお家で見ていてもらう。おっぱいが出なくて困ればご近所の赤ちゃんがいる人に頼んで貰い乳をする。そんな地域とのかかわりが子供を産んだばかりの女性を母親へと育てていきました。私たちは人間という動物として群れを成して暮らしていたと言えるのではないでしょうか。そんな関わりの中で子供は社会性を磨いていきました。このような関わりが減少した現代において、私達、子育て支援者はどのように関わっていけば良いのでしょうか。

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親になるために

地域の結びつきが強かった時代にはご近所に子供を預かってもらうことも日常的に行われていました。その際には悪いことをすれば叱られ、善い行いは褒められるという躾が当然行われていました。それは子供にとっても母親以外の大人を信頼することにつながります。母親の側からすれば他人に我が子を預ける、人に頼ることを学ぶことでもあります。かくいう私も、自分の娘を預けることにはじめは抵抗がありました。相手に迷惑をかける申し訳ない気持ちと、子供と離れる寂しさで預けることを断ったこともあります。きっかけになったのは東日本大震災です。親が傍にいないときに地震が来たら子供は周囲の大人について行動しなければなりません。そんな時にも落ち着いて行動できるために、ご近居の方に預ける、色々な大人がいることを、人を信頼することを知ることが子供にとって有益ではないかと思いました。私もまだまだ親業の修行中。子供のために良いことを考えて行動する。そんなことが子育て支援に生かしていけたらと思います。


中原 規予

理学療法士 中原規予 杉並区立こども発達センター、中央愛児園など非常勤にて勤務する傍ら、小金井市子ども家庭支援センターなどで子育てに関する講座を開催している