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いけばなから学ぶ 自分らしさを磨く「引き算」の美学


生活の中に「余白」を取り入れるとは?日本人の持つ独特の感性を取り戻したらもっと美しくなれる。

いけばなの魅力
いけばなは、ただ花をどのようにいけるかという技術だけではなく、もっと深い真理の探究「華道」であり、自分自身について深く感じていく道。「植物=自分、いけばなの時間は自分自身と向き合う時間」私の師匠はそう教えて下さいました。いけばなではその植物をよく観察し、そして植物の持っている魅力を最大限に活かすよう作品を作り上げます。どの角度から見ても美しく生き生きと、その場に自然に生えているように…。
心が乱れている時、自分本位にデザインしようとする時、それは作品に表れます。自分への執着を捨て、ありのままを受け入れる心でまっすぐ植物と向き合う。その時間は、ヨガや瞑想をしている時のように「心が寛いでいる」のを感じる。
私にとっていけばなは「本来の自分と出会える」大切な時間なのです。

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「美しさ」とはなんでしょう?
いけばなでは「空間をいける」という言葉が使われます。無駄なものを取り除くことで植物の流れや線をいっそう引き立たせる。余白をあえて与えることで「空間の美」が生まれます。何もないところに美しさを感じること。日本庭園、書道、俳句。我々日本人は「余白を味わう感覚」を生まれながらに持っています。これは日本人の独特の感性であり、「わび・さび」と表現される美意識などと同じです。
視覚的な花の美しさだけでなく、余白のその奥に無限に広がる美しさや目には見えない本質を感じる、その素晴らしさをいけばなは教えてくれました。

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余白のある暮らし
床の間に飾られた掛け軸や一輪挿し、余計なものが何もない空間で際立つ美しさ。かつての日本人の暮らしには余白を味わう感覚と調和した生活がありました。ところが、忙しい現代人は、余白を埋めることばかりに必死で、大切な感覚を失いつつあります。
「空間の美」は、いらないものを手放すことから始めます。スケジュール帳の中、鞄の中、家の中、頭の中…。自分の身の回りの物事を整理整頓してみる。固定概念を捨て、ありのままの自分を受け入れることで、本来の自分らしさを見つけられるのではないでしょうか。

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いけばなは「引き算」の美学。あなたの生活も上手に引き算して心地よい余白を感じてみませんか?


堀内 奈未

ヨガインストラクター・Nami ロサンゼルス在住中にヨガ教室「sunya/シューニャ」を設立、現在は愛知を拠点に活動中。 ヨガの魅力を伝えながら、自らも心が豊かになるヨガ的シンプルライフを実践している。