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おんぶで子の心と体を育む


海外からきた流行抱っこ紐と日本古来の育児法おんぶ

人と同じ安心感、人と違う個性
数年前から海外製の抱っこ紐が流行りだし、今では出産準備グッズの上位にあげられるほどポピュラーなものになりました。
ひとつの抱っこ紐で抱っこもおんぶもできる、新生児から使える…と、何通りも使える便利なものとして。
しかし、それだけではない人気になる理由があるのです。
時代とともに変わってきた抱っこ紐を長く見てきた方と話す中で、とても印象深いある内容がありました。
それは、『人と同じ安心感がある、でも人とは違う個性を入れたい』と思うママたちのニーズに合っていたということ。
例えばメーカーが違っていても抱っこ紐自体のスタイルは変わらず、素材をオーガニックや柄の違うものを選んだり、肩ベルトにつけるカバーなどを手作りして個性を出すのです。
それは、洋服を選ぶことと同じようにファッション感覚なのだと思います。

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リュックと抱っこ紐
町で時々見かける高校生がリュックを背負う姿。
とても低い位置に背負い、重いものが入っているであろう時はやや前傾姿勢で頭部は前方にあるような状態で歩いています。
それは、近年よく見る抱っこ紐でおんぶするママたちの姿に似ています。
ふと小学校入学、初めてランドセルを背負った時のことを思い出しました。
背中の高い位置でキュッ!ピタッ!とした感覚は今でも覚えています。真新しいランドセルは少し硬く、教科書を入れるととても重かったものです。
もしかすると、その重さは高校生のリュックより重かったかもしれません。
それでも6年間、毎日背負って学校へ通いました。走ったり寄り道しながら、雨の日も風の日も。
まだ未発達な小学生の身体だからこそ、どうすれば大きなものを背負って身体のバランスが取れるのか、リズムよくいられるのかを理屈なしで感覚でわかっていたのでしょう。
私はそれを、母の背中から教わった気がするのです。

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おんぶとボディセンス※
「ボディセンスとは、本来身体に備わる意識・能力・感性・知恵のことをさします。
身体的な動と静、上下や左右の空間認識に基づくバランス感覚はもちろんのこと、体と心、自分と地球といった大いなるものとの関係をみつめる力はボディセンスによるものです」― コラム ボディセンスとは? より

日本では昔から赤ちゃんをおんぶで育ててきました。
おぶう側の背中にぴったり寄り添う赤ちゃんは、人のぬくもりに安心し、心が育ちます。
肩越しに見える景色や、歩くリズムを感じることで、空間認識などの感覚が育ちます。
あやす声、童謡からは言語力や知恵が育ちます。
心と身体は必ず繋がっています。幼いころからボディセンスを大切に育てれば、それはまた次の世代へと大切に受け継がれていくことでしょう。

出典先:株式会社ベビーヨガアソシエイト http://sa-yoga.jp/2015/06/colmn0615/
抱っこ紐の普及とともに、ママと赤ちゃん双方の身体への影響やバランスについて注目する人も増えてきました。
情報が錯綜する世の中ですが、命を守る大切なものとしてママ自身がしっかりと見極め、自身と赤ちゃんの身体に耳を傾けたり感じられるようになってほしいと願います。


森井 みき

2011年 BYA ベビーヨガセラピーを学び、同じ年二人目を妊娠、翌年出産する。スクスク成長、重くなる娘の抱っこに悩んだことをきっかけに、赤ちゃんのやわらか抱き方講座を受講。抱っことおんぶについて学びを続けている。