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センス・オブ・ワンダーを育む時間


子どもと一緒に不思議を探しに出かけよう。

センスオブワンダーメイン


人生を豊かにしてくれた本との出会い

出会うべくして出会った一冊の本があります。「センス・オブ・ワンダー」(The Sense of Wonder)という本。
10年ほど前、勤めていたアパレル会社を辞め、環境問題に取り組んでいる会社への転職を決めた頃、この本を様々なところで見聞きするようになりました。
雑誌を開けば何人もの人がお薦めの一冊として紹介をしているし、誰かと会話をしているとこの本の話題になるというシンクロニシティが起こり始めたのです。
調べてみると、著者はレイチェル・カーソンというアメリカ人女性で、農薬・化学物質が環境に与える悪影響を「沈黙の春」という本にまとめ、環境問題を提起したいわば「環境活動家の母」と呼べる方でした。本のことを知ったタイミングもそうですが、僕が彼女と同じ誕生日という偶然も重なり、運命的ななにかをこの本に感じました。

センスオブワンダー1


これはなんだ?

本の内容をかんたんに紹介すると、子どもと一緒に自然の中でわくわくすることの大切さ・楽しさについて、エピソードを織り交ぜながらシンプルな美しい言葉で綴られています。レイチェルの言葉を借りると、センス・オブ・ワンダーとは神秘さや不思議さに目をはる感性のこと。小さな子どもと一緒に自然の中に身を置くと、大人が普段なら気にも留めないことを不思議がります。そして矢継ぎ早に「これはなに?」と質問をしてきます。
言葉遊びになってしまいますが、センス・オブ・ワンダーはなんだ?なんだ?と不思議がれる感性「センス・オブ・なんだ?」だなと思います。

センスオブワンダー2


自然の中にある不思議を感じる。

娘が歩き始めた頃から、南房総の海岸でビーチコーミングをしています。最初は砂の感触を嫌がり、裸足で歩くることを嫌がっていましたが、いつからかその感触の不思議さを楽しむようになりました。僕がタカラガイやビーチグラスを拾っているそばで、彼女はなんでも拾っていましたが、3歳になった今ではお気に入りの種類の貝を見つけたようでそれを飽きずにずっと探しています。
また、変わった形や模様をした石を拾い集めて「見て見て!」と得意げになり、磯で小さな生き物を見つければ棒を持ってつついてみたり怖がってみたり、浜辺に打ち上げられた大きなウミガメの亡骸を見た時は「なんで死んじゃったんだろう?海に帰りたいよね、きっと」と気遣ってみたり。
ある時、ぽつりと「海とか山とか、葉っぱとお花とか貝は楽しいね」と呟いたことがあり、彼女の中でしっかりと「センス・オブ・ワンダー」が培われていることを実感しました。

センスオブワンダー3

都会に暮らしていると、自然と切り離されているように感じるかも知れません。でも落ち葉の季節に街路を歩いてその音や感触を楽しんだり、傘をささずレインコートを着て雨の感触を体中で感じたり、道端の雑草にだって不思議さを見出すことができるでしょう。大切なことは自分も子どもと一緒になんだ?なんだ?と不思議がれること、面白がれることだと思います。
この本を読み終えたらきっと、子どもと一緒に自然の不思議を探しに出かけたくなるはずです。


石井 健介

石井 健介 アパレル業界、エシカルファッション・雑貨業界を経て、現在フリーランスの営業として活動。クラニアルセイクラルを主体としたThe Calmセラピーを考案し、こころとからだを緩めるセラピストとしても活動中。 2児の父親。