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雪とともに


移住先は雪国でした。おかげで子どもたちの原風景に白い景色が増えました。

雪国の三瓶より
暖冬かと思われた2015年の冬、全国的に記録的な大雪がやってきました!ここ三瓶にもしっかり積もりましたよ。ちょっと極端に冷え込みすぎましたが、見慣れた雪景色になって、通常の三瓶の冬がやっと来た、と安堵する気持ちにもなりました。あまり知られていませんが、島根は雪国なのです。と言っても、それは数十年前までのことで、地球温暖化が進む中で今では標高の高い山間部のみになってしまいましたが。寒さがピークになる1月、2月は根雪になり、白い風景が春まで続きます。

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「三瓶山も白く雪化粧」

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「早めの初雪で、紅葉と雪景色がコラボすることも」

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「冬の森は、まるで絵画のよう。ただただ、そこにあるだけで美しい」

 

憧れの白い風景
子どもたちは東京生まれ。東京の冬の空はほとんどカラリと晴れていて、たまの雪予報の時も、東京湾沿いの町ではせいぜいみぞれ止まり。数年に1度の大雪の時でさえ、数センチの積雪は小さな雪だるまをこしらえるのがやっとで、数日で消えてなくなってしまう。雪は、本当に本当に貴重で珍しいものでした。そこから移り住んだのが、標高400メートルを超える三瓶。初めての冬、どっかんとお宝が降ってきました!子どもたち、大興奮!

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「白い朝は、驚くほど静か」

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「校庭も真っ白!大きな子どもたちも飛び込んでいきます」

 

美しいだけではない、だから雪は面白い。
でも、美しい白い世界に酔いしれている暇はありません。車も家もすっかり雪に埋もれてしまうのですから。雪かきをしなくちゃ、家からも出られない!2013年の暮れには、1晩に80センチの雪が積もり、車を掘り出すのに3時間かかったことも。でも、この作業がとっても気持ちいいのです。雪の朝は、町の人たちが次々に外に出て来て、みんな雪かきを始めます。自然に挨拶しあったり、お隣さんと協力し合って雪を運んだり。とっても寒いけど、あたたかい風景。島根に来てしばらく、アパート暮らしだった我が家も、ご近所さまと声をかけあいながら、雪の通路を作り、駐車場を切り拓いたものです。小さかった子どもたちも、年々雪かきが上手になって、大活躍してくれています。雪の中の共同作業は、過酷だけど心がほっこりします。
先日、末っ子が学校帰りに水筒なくしちゃった、とベソかいて帰ってきました。どうしたことかと思ったら、手が滑って落とした水筒が積もった雪に埋もれてどこにあるかわからない、と!早速、救出に行きましたよ。腰まで雪に埋もれながら、スコップで掘り進む姿が頼もしくって、愛しくって、ニヤニヤの止まらないママなのでした。雪とともに、たくましく、健やかに、大きくなぁれ。

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「一晩で車がカマクラの中に入ってしまったみたい!」

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「雪かきは全身運動です!」

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「雪に埋もれた自分の水筒を掘り返しに行く姿がたくましくて、微笑ましくて。」
雪と共存する暮らしは、子どもたちの心も身体も健やかに、たくましく成長させてくれる。
とても寒いけれど、それ以上にあったかい。


梶谷 美由紀

シンガー 梶谷美由紀  90年代アニメソングを多く歌う。(美少女戦士セーラームーンSS ED「"らしく"いきましょ」赤ちゃんと僕ED「ルージュになりたい」など)。 結婚出産後はCMソング、ナレーションを中心に活動していたが、2011年、東日本大震災を機に故郷島根県大田市にUターン。 子ども時代を過ごした「三瓶山(さんべさん)」の麓に暮らす。 2015年、三瓶大好きな仲間たちと株式会社necco(ねっこ)を創立、「100年先の三瓶に子どもたちの笑い声を」を合言葉に三瓶を発信中。 311避難者支援団体「311ご縁つなぎネットワークわっかラボしまね」代表でもある。