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古くて新しい家に住んでいます


田舎に眠っていた空き家を改修して新しい暮らしを始めました

決め手は、「なにもない」こと。
私は今、築60年の家に暮らしています。
いわゆる古民家ではなく、何の変哲もない昭和の家ですが、市の定住サイトに出ていた物件にピンと来て内覧に行き、2階からの眺めに一目惚れ。広い視野の中に、人工物が一つも見えないのです。空と遠くまで見渡せる山の緑のグラデーションだけ。窓を開けると東京のビル群が広がる場所に暮らしていた私にとって、この上なく贅沢な景色でした。
お値段は土地と建物、リフォームの予算を考えても、新車1台購入する方が高いくらい。即決です。

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「柔らかい杉の無垢材を敷き詰めてもらいました。そのまま寝転がれます。」

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「自分の塗ったところは凸凹。それも味です。」

 

図面無しのリフォーム大作戦
リフォームは工務店でなく、自分で家も建てちゃうほどの日曜大工の達人である友人に頼みました。
まずは、直したい場所を壊しながら作戦会議。天井を剥がしてみると、立派な梁が出て来て、活かすことにしたり、壊した廃材を柵に作り替えたり。手作りの改修工事。私も人生初の漆喰塗りに挑戦し、子どもたちは床にオイルを塗るのを手伝ってくれました。
床だけは無垢の板張りにしたくて、B級品の檜と杉を新しく購入。なんでB級かというと、木の節が見えるからなんですって。自然にとって当たり前のことなのに。不揃いって味がある。お野菜や人間と同じですよね。

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「天井や壁を壊してみると…」

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「少し天井が高くなりました。押入れも取り壊したので広々」

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「昭和なお部屋をどういじっていくか、壊しながら考えます。」

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「立派な梁と、床の張り替えで印象がずいぶん変わりました。この後、漆喰塗りました。」
無事工事が終わり、新しい暮らしが始まりました。大胆に剥がした天井の梁の凸凹にホッとします。
秋晴れのキーンと寒い朝は、目覚めるとワクワク窓の外を見ます。
雲の上の一軒家。新しくないけど、新築以上の愛着です。
先日、模様替えしたら、ペンキ塗りをした友人が食器棚の後ろにいたずらしていたのを見つけてニヤリ。空き家が息を吹き返し、友人たちの愛もたっぷり吸い込んだようです。

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「食器棚の後ろに隠れていたメッセージ♡」

 

古くなった洋服をリメイクしながら着るように、家もリメイク。使われなくなっていた空き家も、ちゃんと生き返ります。


梶谷 美由紀

シンガー 梶谷美由紀  90年代アニメソングを多く歌う。(美少女戦士セーラームーンSS ED「"らしく"いきましょ」赤ちゃんと僕ED「ルージュになりたい」など)。 結婚出産後はCMソング、ナレーションを中心に活動していたが、2011年、東日本大震災を機に故郷島根県大田市にUターン。 子ども時代を過ごした「三瓶山(さんべさん)」の麓に暮らす。 2015年、三瓶大好きな仲間たちと株式会社necco(ねっこ)を創立、「100年先の三瓶に子どもたちの笑い声を」を合言葉に三瓶を発信中。 311避難者支援団体「311ご縁つなぎネットワークわっかラボしまね」代表でもある。